オープンスペースの活用等による誰もがアクセスできる場づくり促進

[第3期スポーツ基本計画]

(10)スポーツの推進に不可欠な「ハード」「ソフト」「人材」 

ウ 国は、スポーツはいわゆる「スポーツ施設」以外でも広くできるという発想の転換を地方公共団体等に促すとともに、スポーツが気軽にできる場としての公園、広場、緑道等のオープンスペース、庁舎施設や商業施設等の空きスペース等の多様な空間の積極的な有効活用、自然と歩きたくなるまちづくり、障害者も自然と出歩きたくなるまちづくりの推進等、施設以外にもスポーツができる場を住民ニーズに応じて知恵と工夫に より創出する取組を先進事例の情報提供等により推進する。

令和5年度「オープンスペースの活用等による誰もがアクセスできる場づくり促進事業」

事業目的

 地域におけるスポーツ環境を確保、充実していくために、オープンスペースを活用し、誰もが気軽にスポーツに親しめる、そして地域でより活用されるスポーツの場とするためのモデルとなる取組を展開する。
 令和5年度については、「公園」、「歩行空間」、「広場等」の3つのオープンスペースにおいて、対象となる地方公共団体と連携し、地域の関係者との意見交換等を行い、オープンスペースの活用方針や具体的な取組内容を構築し、その内容を実際の場で実証し、効果検証を図る。

事業成果報告

モデル実証地域

1 「公園」での取組

  • 公園は、誰もが気軽に楽しめる場であるが、安全面等の観点から、ボール遊びやスケートボード等といった運動・スポーツ行為を禁止している公園が見受けられる。
  • 一方、近年ストック活用の観点から、全国各地で都市公園の利活用も進められており、公園の余暇活動が再価値化されていることから、公園において、運動・スポーツに親しむことができる場づくりを進める。

<対象:橘公園(神奈川県川崎市)><対象:橘公園(神奈川県川崎市)>

2 「歩行空間」での取組

  • 東京オリンピック・パラリンピック2020を契機として、スケートボード等のアーバンスポーツへの関心が高まるとともに、ウォーカブルの取組等歩行空間における「ヒト」中心の活用へのニーズが近年生まれている。
  • このようなニーズの中で、歩行空間を運動・スポーツの観点で活用していくためには、歩行空間の安全面の確保、騒音や沿道の店舗等との調整といった周辺関係者の理解醸成が必要不可欠であることから、歩行空間において、運動・スポーツに親しむことができる場づくりを進める。

<対象:中央通り(三重県四日市市)><対象:中央通り(三重県四日市市)>

3 「広場等」での取組

  • 運動・スポーツの視点から、まちなかにある低未利用地の活用可能性を探り、身近な場で気軽に運動・スポーツに親しめる環境づくりを行う。
  • 公園や歩行空間等とは異なり、活用の制限が少ない場所の性質を踏まえ、誰もがアクセスできる運動・スポーツの場の創出を目指す。

<対象:柏の葉ゲートスクエアプラザ(千葉県柏市)>
<対象:柏の葉ゲートスクエアプラザ(千葉県柏市)>
 

関連情報

お問合せ先

スポーツ庁参事官(地域振興担当)付 施設企画係
 電話番号:03-5253-4111(内線3773)
 メールアドレス:stiiki@mext.go.jp

(スポーツ庁参事官(地域振興担当))