文化財ってな~に?

難易度★★

Q2

重要無形文化財(ぶんかざい)に指定されている「小千谷縮(おぢやちぢみ)・越後上布(えちごじょうふ)」は、日本の夏にぴったりな、かるくて涼(すず)しい布(ぬの)を織(お)る技術(ぎじゅつ)です。その原材料は「からむし」と呼(よ)ばれていますが、それは何でしょう?

A

イ 麻の仲間の植物

「からむし」とは、麻の仲間の植物で、「苧麻(ちょま)」とも呼ばれているんだ。茎(くき)の部分から繊維(せんい)がとれるんだよ。この繊維は、重要無形文化財「小千谷縮・越後上布」の原材料で、糸になるんだ。だから、からむしを育て、繊維をとる技術は、文化財の保存(ほぞん)のためになくてはならない技術である「選定保存技術」に、「からむし(苧麻)生産・苧引き(おびき)」として選定されていんだ。ちなみに、「からむし」を食べてしまう害虫(がいちゅう)がいるんだけど、それは「からむしむし」と呼ばれているそうだよ。

CHECK!

「からむし」を加工すると糸の原料となる「青苧(あおそ)」という繊維ができるのだけれど、武田信玄(たけだしんげん)と争った越後(えちご)の戦国大名の上杉謙信(うえすぎけんしん)は、金と並(なら)んで「青苧」を全国に売ることで力を蓄(たくわ)えたとも言われているんだ。綿が広く一般(いっぱん)に使われるようになったのは江戸(えど)時代からで、戦国時代には麻が衣服の中心だったんだ。

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